TWENTYのメモ帳

意識高い風なのんびり系。

内容以外でも発見のあった一冊

今週のお題「買ってよかった2022」

 

あまりこのお題システムに頼らずネタを紡ぎ出したい、、

 

と思いつつ、今日も重い腰を上げて筆を執り(もとい、席につきキーボードを打ち始め)ました。

 

買ってよかった物、それはずばりこの本。

Ryan Holiday"Stillness is the Key:An Ancient Strategy for Modern Life"*1

 

 

どんな本?

ざっというと、”心の内なる平穏”を獲得するための様々な知恵・手法について書かれた本です。

 

タイトルの"An Ancient Strategy"という言葉通り、

ストア哲学*2ヒンドゥー教聖典等々から多くの引用がなされていますが、

それらと同じくらい、近現代の偉人*3のエピソードも盛り込まれており、作者の徹底したリサーチぶりが伺えます。

 

 

個人的ハイライト

Build a life that you don't need to escape from.

(筆者訳:逃避する必要のない人生を築き上げよ。)

 

[引用元]

Ryan Holiday-"Stillness is the Key:An Ancient Strategy for Modern Life",Profile Books

 

 

人々は辛い時や苦しい時、気を紛らわせるため旅に出たり、

あるいは薬物などに手を出してしまう。

 

だが、問題は常に自分の頭や心の中についてまわる。

故に、課題には面と向き合い、現実逃避をしなくて済むようにせよと。

 

、、、まさに旅先でこの箇所を読み、グサっとやられました(笑)

 

 

買ってよかった点

個人的にこれを買ってよかったな、と思う点は主に次の3点です。

 

①シンプルに有益な情報が多い

「日記を書く」「散歩する」*4「趣味を作る」等、本当にたくさんの提言があり、自分に合う物から取り入れてみようかな、という気持ちになれます。

 

②(初めて)洋書を読み通す経験ができた

大学時代はしばしば英語で論文を読む機会があり、基礎的な読解力には自負がありましたが、いざ洋書まるまる一冊と格闘するのは初めて*5

 

途中で挫折しそうになりつつもなんとか完走。

"曲がりなりにも洋書を一冊読み通せた"="今後、自分がアクセス可能な情報源が格段に広がった"

という成功体験を得られたことは非常に大きかったと思います。

 

③自分の読書・学びの”理想系”のヒントが得られた気がした。

本書の構成(↓)をみて、自分の学びのスタイルを改めて見直すきっかけになりました。

 

<構成>

 見開き数ページ分の短い章が続く。

 各章は、その章のテーマにマッチする名言・名句の引用→本文 の形。

 

私は、これまで読書する中で気を惹かれた箇所にふせんをつけ、

いつでも見返せるようにして"俺の名言集"を作る程度のことしかしておらず、

どこか行き詰まりを感じていました。

 

なんとなく気持ちの良い文章を拾い集めているけど、これをどうするんだ?

中田敦彦YouTube大学よろしく、一冊ずつきっちり要約を作るべきなのでは?

って。

 

そんな中で本書に出会い、明かりがさしてきた気がしたのです。

 

あっちゃん式に固執しなくとも良い。

"善く生きる"ために、本から拾い集めた言葉を自分なりに整理さえできていれば、と。

 

 

なんだかふわふわした話になってきてしまいましたが、とにかく、

本書は今年買ったモノの中でトップクラスに満足しています!

 

 

 

 

*1:未邦訳。あくまで筆者個人の感覚ですが、日本語の文献ではロルフ・ドベリ『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』がやや近いイメージです。

*2:古代ギリシア・ローマで栄えた

*3:例えばアメリカのケネディ大統領やプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手など

*4:最近話題のアンデシュ・ハンセン『運動脳』を合わせて読むとより興味深いと思います!

*5:文学部卒なのに...