TWENTYのメモ帳

意識高い風なのんびり系。

自己受容と自己成長

自分の悪徳を認めるのは、健全であるしるしだ。だから、私たちが努めるべきは、自分の誤りを断罪できるようになることだ。

-セネカ

[引用元]大西英文・兼利琢也(編)『セネカ哲学全集5(倫理書簡集Ⅰ)』(岩波書店)

 

"自らを断罪する"とは、過激に聞こえるかもしれない。

ありのままの自分を受け入れること(=自己受容)も、当然、重要だと思う。

 

だが、その上で、変えるべき点は素直に変えるべく励む。

そうして、自分で自分の人生を変えていける感覚(=自己効力感)

を育んでいくべきではないだろうか。

 

正しい行為それ自体が、心の糧になると思うから。

 

正義の最大の果実は、心境の平静である。

-エピクロス

[引用元]出隆・岩崎允胤(訳)『エピクロス-教説と手紙-』(岩波文庫)

 

 

 

 

 

 

TWENTY式 洋書の読み方(ver1)

 

先日この記事で、洋書*1を紹介しました。

 

偉そうに紹介記事を書いたものの、実は洋書を読み通せたのは初めて。

その時の読み方を、備忘録的に記していこうと思います。

 

前提

今回紹介する読み方ですが、前提条件が2つ。

 

1.英文読解に抵抗がない/ある程度読み慣れていること。

→「具体的にどれほどのレベルが必要か」は中々言い表せませんが、例えば「大学時代にレポートや卒論執筆のため英語の論文を読んだことがある」「英字新聞に目を通している」くらいの経験があると心強いと思います。*2

 

2.初学分野の本でないこと。

→初学の分野をいきなり英語で読むのはハードルが高いと思います。*3

 

 

読み方

さて、具体的な読み方について。大きく分けて、2段階。

 

  1. 知らんモノは無視、わかる部分だけ拾い読みする段階
  2. わからない部分を調べながら読む段階

 

それぞれ解説していきます。

 

1.知らんモノは無視、わかる部分だけ拾い読みする段階

洋書を読む中で、知らない単語・人名等々に出くわし、google先生に頼りたくなることが多々あるでしょう。

 

がしかし、この段階ではその衝動を抑え、とにかくわかる単語だけ拾って読んでいくこと*4

 

理由は2つ。

  1. 都度調べていると読む速度が格段に遅くなり、途中で挫折する可能性が高い。
  2. 「極論調べなくて良い場合」もある。

 

2.については少し解説が必要でしょうか。

例えば、、、

 

Among them: Oscar Wilde, Susan Sontag, Marcus Aurelius, Queen Victoria, John Quincy Adams, Ralph Waldo Emerson,  (中略) and Ben Franklin.

All journalers. 

 

[引用元]

Ryan Holiday-"Stillness is the Key:An Ancient Strategy for Modern Life",Profile Books

 

上記は、「日記を書くことの有用性」について書かれた章の中で、

実際に日記を習慣としていた古今東西の偉人を紹介している箇所。

 

少し乱暴ですが、列挙されている偉人全員について知らずとも、

「こんなにたくさんの偉人が日記を習慣にしていたのか。お、この人とあの人は知っている人だぞ。」

ぐらいの情報が掴めればOKでしょう。

 

上記は極端な例ですが、飛ばしても問題ない箇所はしばしばあり、そこで辞書を引く手間を取られたくないものです。

 

まとめると、第一段階は、「わかる箇所を繋げて全体のイメージを掴みつつ、より深く理解するためにどこを調べるべきか探る」読み方と言えます。

 

 

2.わからない部分を調べながら読む段階

先ほど紹介した第一段階で、「ここを調べないと深く理解できないな」と判断した箇所を随時調べながら読み進めます。

 

正直、この段階で特筆すべき事項はもはやないのですが、、

第一段階である程度本のイメージができており、調べるべき箇所も当たりがついているため、時間はかかっても挫折するリスクはかなり減らせるのではないでしょうか。

 

 

以上、自分なりの洋書の読み方についてまとめてみました。

 

新しい知識が身につくばかりでなく、知識の身につけ方を試行錯誤していくことも、

読書の愉しみの一つですね。

 

↓再掲!

 "心の内なる平和"を手にするための古今東西の叡智が詰まった一冊です!

 

 

 

 

*1:Ryan Holiday-"Stillness is the Key:An Ancient Strategy for Modern Life"

*2:あくまで筆者が思いついた一例であり、これらの経験がないから読めない、などと思わないでください。

*3:初学の分野は、例え日本語の本でも一苦労でしょう。

*4:だからこそ、一定の読解力と、読む本の分野についてある程度知っていることが前提条件になります。

読書好きを出すのもほどほどに

お題「人生で1番の失敗」

 

昔、片想いしている人とラインしてる時、

それとなーく好意を匂わせようと、

とある小説の一節を引用した。

 

 

、、、当時のボクやばいね。

たかが穴、されど穴

 

何を隠そう、ワタクシはタスク管理やメモの管理といった類の行動がすこぶる苦手だ。

 

けど、無論このまま放置するわけには行かない。

どの程度効果があるかは分からないが、せめてもの抵抗としてこんな対策を考えてみた。

 

クリップボードにルーズリーフの用紙を挟み、常に卓上に置く。

何かあればすぐそこに記入し、今後も必要と思われる情報は、

ルーズリーフのバインダーに移して保管する。

 

よしよし、我ながら出だしとしては悪くなさそうな仕組みを考えたぞ。

 

、、、がしかし、まるで書けない。

せっかくの特製卓上メモに書けない!!

 

流石に、いくらワタクシとはいえ、”どこにも” 何も書けないわけではない。

 

例えば、まもなく捨てる手はずだった裏紙には、しっかりとメモをしていた。

、、、間近に控えた、転居先での電気の契約に関しての情報を。

 

 

これも人間心理か?

奇妙なことだが、バインダーで保管するために穿たれたルーズリーフの穴を一目見ただけで、

 

「これは貴重なルーズリーフの紙だ、何かを書くからには、

自分なりにかける最も丁寧な字で、きちんと情報をまとめて書かねばならない。

いくら重要な情報とはいえ、電話片手になぐり書きすることなど許されない。」

 

とでもいった意識が生じ、ワタクシのペンと紙との間に、

越えようのない絶縁体となって立ちはだかるようである。

 

 

人間心理の不思議な奥行きと、つくづく社会人失格な自分の一面とを、

同時に味わったのであった。

 

今日はこういう日

 

特に何かするでもなく、

祖母の家で昼食をとり、コタツで昼寝。

 

夜は惣菜で軽く済ませつつ、

instagramで推しアイドルの画像を漁り目の保養。

 

何もないけど、幸せな時でした。

 

たまにはこんな日もいいよね!

 

#エラスムる -惜しまず学びに投資しよう-

どうも

 

マルクス・アウレーリウスの『自省録』で、こんな文章を見つけました。

 

金持ちの暮らしとは遠くかけ離れた簡素な生活をすること。[第1巻-3]

 

曾祖父からは、公立学校にかよわずにすんだこと、自宅で良い教師についたこと、このようなことにこそ大いに金を使うべきであることを知ったこと。[第1巻-4]

 

[引用元]

マルクス・アウレーリウス<著>/神谷美恵子<訳>『自省録』、岩波文庫 

 

当時、地球上で最も権勢を持っていたであろうローマ皇帝が自分に言い聞かせていたこと(の一つ)とは...

「贅沢に埋もれず質素に暮らすこと」、そして、「学問にこそ金を使うこと」。

 

気が引き締まる言葉です。

 

多くの人にとって、学びの一番の窓口はやはり本・本・本でしょう。

そんな本の購買意欲をぶち上げたい時はこの言葉。

 

"When I get a little money I buy books; and if any is left I buy foods and clothes."

-Erasmus

 

[引用元]

Ryan Holiday - This Simple Note-Taking Method Will Help You Read More (and remember what you've read) 

*最終閲覧2022/12/03

 

15-6世紀に活躍した偉大な神学者エラスムスが、

「金があればまずは本を買い、余った金で食べ物や衣服を買った」という話。

 

凄まじい熱量ですよね。修造さんが蒸発してしまいそうです。

 

自分も、気になった本は可能な限りは買って手元に置くようにしてきたつもりですが、

尚のこと本代はケチらず使っていこうと思った次第。

 

そして、「エラスムる(=自分の収支を顧みぬ勢いで本を買ってしまうこと)」という言葉を勝手に流行らせてやろう、そう思った今日この頃でございました。